と伊庭以外のだれもが、である。
と伊庭以外のだれもが、である。
「それにしても、昼間は名勝負でしたよね。わたしにもっと力があれば、どのような技だったのかということまでわかったんでしょうけど」
うに丼をうまそうにかきこみながら、そういって笑う伊庭のは、称名寺の本堂内を照らす灯火より百倍も二百倍も明るい。
これだけ明るければ、かれの笑顔だけで夜をすごせるだろう。
「さよう。感動をとおりこし、なんと表現してよいものかと思い悩んでしまったほどだ」
「ですよねー」
伊庭は、自分と同様にうに丼を喰っている隣人の言葉に同意した。
「ってか、なんであんたらまでいる?」
上座から副長の呆れかえった声が流れてきた。
「いやだな、歳さん。いったでしょう?は居心地がいいって。https://blog.naver.com/nav3656/223242941121 https://freelance1.hatenablog.com/entry/2023/10/22/010207?_gl=1*17nqba4*_gcl_au*NDk5MTMyMTEwLjE2OTI0NTg3NDE. https://ameblo.jp/freelance12/entry-12825474606.html ねぇ、人見さん?」
「さよう。いっそもここに移りたい……」
「人見さん、あんたまでなにゆえいる?」
副長の呆れかえりっぷりが、豪快すぎて草である。
そうなのである。
剣術大会がおわったのち、俊冬と俊春がうにをとりにゆき、その夜もまた宴会と相成った。
俊春の優勝、俊冬の準優勝を祝うため、というていにはなっているが、ようは理由をつけてみんなで盛り上がりたいだけなのである。
それだけではない。
副長自身が、松前ではなく称名寺ですごしたいからでもある。
でっ、なにゆえか伊庭と人見もいる。
さらには……。
「さあっ、土方君。呑め吞め」
「あっ土方君、ぼくはこうみえても大食漢なんだ。どちらがたくさん食べるか勝負しないか?」
「な、なんであんたらまでここにいるんだーーーーーっ!」
副長LOVEの榎本と大鳥までいる。
「ウ・二・ド・ン・ブ・リ。トレビアーーーン」
「オイシイデス」
「オイシイオイシイ」
もっといる。
旧姓野村ことジョンと子どもらが、ブリュネたちフランス軍士官にうに丼の説明をしている。
いや、ちょっとまて。
なんでここに集う?
「面白いからにきまってらぁ」
「それに、土方君がいるからね」
「ウイ」
榎本、大鳥、ブリュネがいった。
なんてことだ。
まさか、まさかブリュネまで、副長LOVEなんじゃないだろうな?
だとすれば、副長こそがBLじゃないか。
しかも、グローバル化している。
「あんたらなー」
副長は、手つかずのうに丼に一瞥くれてからおおきなため息をついた。
「ここはの宿舎で、それでなくともせまいんだ。みろっ、あんたらのせいで隊士たちが入りきらず、廊下やら庭で喰っているんだぞ」
副長が掌で示したさきの廊下や庭には、隊士たちがあふれかえっている。
廊下で胡坐をかいたり、庭に筵を敷いて座りこんだりして、それでもうまいうに丼と酒を喰らって上機嫌にしている。
この本堂に、物理的にも入りきらないということもたしかにある。
が、それ以上に榎本らがいるということでおのずと遠慮してしまっているのだ。「そりゃ、悪かったな」
「それは悪いことをしたね。じつは全員がきたかったんだけど、それはさすがに無理かなってかんがえてね。残念だけど、みんなには宿舎にかえってもらったよ」
「ウイ」
榎本と大鳥は、ちっとも悪く思っていなさそうだ。
ってか伝習隊ごとこられた日には、は全員浜辺にでも移動して夜を明かさねばならなくなる。
ブリュネにいたっては、副長の言葉がわかってもいないのに、とりあえずは「ウイ」っていっとけ的にいっているし。
さらに伊庭と人見は、まるでの幹部みたいにふるまっている。
これだけブラックで、いじめや虐待が横行しまっくている職場のどこがいいというんだろう。
あっいじめや虐待は、おれにたいしてだけか?
あぁなるほど、そうか。みんな、新撰組がいいというよりかは副長目当てってわけなんだな、
であれば、話は簡単である。
副長が、からでてゆけばいいだけのことではないか。
かれらにお持ちかえりされればいい。
副長をテイクアウトしてもらえば、おれたちはゆっくりすごすことができるのに。
「なんだと、この馬鹿野郎っ!」
そのとき、副長がこちらに向き直った。
ちょうど空いた丼鉢を集めてまわっているところである。それから、おかわりのオーダーをとってまわってもいる。
まるで居酒屋の店員さんである。
もっとも、時給は発生しないけど。
「いまの、おききになられましたか?に向かって、『この馬鹿野郎っ!』ですよ。いくらなんでもひどすぎですよね。言葉の暴力だけではないんです。殴られたり蹴られたり、煙草の火をおしつけられたり。兎に角、ぱっと見はわからない痣や傷が、体のあちこちにできているんです」
とりあえず、一番えらい榎本に訴えてみた。
ほんのちょっぴり盛ってしまったけど、まぁそこは許容範囲内だろう。
「なにをいっているんだい、主計君」
大鳥がぴょこんと立ち上がった。
小柄なかれは、あいかわらず身のこなしが軽い。
ってか羆事件のときもそうであったが、いつの間にか「主計君」なんて呼んでいるし。
正直、ビミョーである。
「ぼくからすれば、じつにうらやましいよ。土方君からそんなにかわいがってもらえて、しあわせじゃないか」
ひいた。めっちゃひいた。百五十年以上先の現代までひいた。
周囲にいる島田たちも、かたまってしまっている。
そして、当然
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